リフォームのはなし

昨年9月に着工した我が家のリフォーム工事は3~4ヶ月の予定でしたが、パン工房のほうでトラブルが相次ぎ、完成まで約6ヶ月かかりました。「家を作る」ことは普通はそんなに経験のないことで、自分の想いとプロの意見との折り合いをどこで決着するかがとても大事だと思いました。最終的には、全て思いどおりに仕上げていただき、大変満足して暮らしている今、改めて、感謝の気持ちを込めてリフォームのことを書こうと思います。

隙間(スペース)にこだわる

たとえば、トイレ。
誰もがお世話になる大切な場所です。もともと広い大きな1部屋に洋式と男性用が並んでいましたが、完全に仕切って洋式トイレ2つにリフォームしました。2つに仕切ることで、部屋の奥行がありすぎるからドアの位置を下げて、その分、トイレ前の洗面スペースを広くするプランが提示されました。

私は断りました。

『洗面所に立つ時間よりも、トイレに座る時間のほうが大切』


図面修正を確認するたび洗面スペースは広いまま、私は何度も「トイレのドア位置は元のトイレと同じで変更しないでほしい」と言い続けました。無事、希望どおりトイレの大工工事が終わり、壁と天井は自分で珪藻土を塗りました。

ようやく配管屋さんが便器を取り付けに来てくれて、ここで再び隙間のこだわり。

『便器の奥にスペースを空けてほしい』

実際、うちの便器は壁から40cm以上離れていてます。ここにこだわって本当に良かったなと毎日思います。奥の壁が遠いことで圧迫感がないし、そして何より気に入っているのは、このスペースにトイレットペーパー12ロール入り丸ごと置いておけることです! 水洗タンクのおかげで、まず、見えません。このトイレを利用するお客さま99%気付かないでしょう。そして、家族的には非常に楽で便利です。買ってきたトイレットペーパーをトイレの奥に置くだけでいいのですから。もし、お客さまが使用中に紙がなくなったら…ということも想定して紙巻器は2ロールタイプ。隣のトイレもほぼ同じ作りですが、従来のままのトイレ窓があって、その窓枠に2~3ロール並べて紙巻器は1ロールタイプです。 

今、思い出しました。「こちら側のトイレに窓を付けませんか?」と話があったのも断りました。何の不便もありません。建具位置の変更や窓の追加で掛る費用は削減、壁と天井は自分で仕上げるなど節約しつつも、小物にはこだわり。紙巻器はネットでいろいろ検索してそれぞれ1万円以上。窓の有る無しでトイレの雰囲気が異なり、小物のデザインや色をあわせて楽しんでいます。ちなみに、こちらの便器カラーはホワイトグレー。隣の窓有りトイレは全体的に明るいイメージ、ホワイトです。

他にも、あちこちで隙間やスペースにはこだわりました。パン工房の電気「スイッチプレートの高さ」も電気屋さんが言う「一般的な高さ」より高くしてもらいました。

『ほこりが溜まるだけの僅か隙間は不要、しっかり空けて使えるスペースする』


以上、私のリフォームのこだわり、いかがでしょう。なにかしら参考になればと思って書きました。